日本マクドナルド失墜の原因と復活のポイント

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日本マクドナルド失墜の原因と復活のポイント

日本マクドナルドは一時的帝国を築き上げましたが現在は失墜し、マクドナルドは行かないとまで言われています。美味しくない、モスバーガーのほうが美味しい、とよくネットで目にするはずです。

そもそも私はマクドナルドとモスバーガーはやや路線が違いますし同様にフレッシュネスなども違うと思います。マクドナルドと比較するならバーガーキングやロッテリアも比較対象になりますよね。要するにジャンクフードたるジャンクフードのバーガーチェーンが比較対象であって、野菜たっぷりのバーガーやさらに高い高級路線バーガーとは土俵が違うと思っています。

それではなぜ日本マクドナルドがここまで落ちてしまったのか、また今後人気を取り戻していくにはどうすればよいかを考えてみました。

日本マクドナルドの失敗の原因

デフレによる激安価格でのハンバーガー提供

デフレで価格を下げ過ぎたことが最も大きな失敗でしょう。私でも65円のハンバーガーが恋しくて仕方ありません。ここまで下げられてしまうと現在の100円が高く感じます。65円から値上げして80円でやっていたのになぜ100円にまた値上げするのか、と客の心は離れていきます。

デフレは社会的に避けきれない現象であり、そこに飲まれてしまうのも仕方ないことではありますが、やはりハンバーガー65円はやり過ぎました。当時は家族で10個以上買うこともよくありましたし、毎日ハンバーガーを食べていました。

現在は全ての単品が値上げされ、セット価格も異常に高く感じてしまいます。これなら激安定食が食べられる、もしくは100円プラスで普通の定食が食べられる、と言われますよね。

ネットで原価表が流れた

デフレ価格でやっていけるじゃないか、と勘違いされるのが、ネットでマクドナルドの原価表が流出したことでした。原価表を見た人はマクドナルドが値上げしてボロ儲けしていて批判していますが、消費行動に原価を持ちだしたら生活はできません。

マクドナルドだけでなく普通の飲食店、生活用品など原価を見ながら買い物していたら気が狂うでしょう。それくらい原価と定価、実売価格は違います。利益が乗っていなければ今あなたが消費するために持っているお金はどこから生まれるのでしょうか。また経費はいくらかかっているでしょうか。

という当たり前の社会の構造が少しは認識できるはずなのですが、原価表流出によってマクドナルドの価値は異様に低下したのではないかと考えられます。

サンプル写真と違うものが出てくる

マクドナルドは商品サンプルの写真はボリュームが合ってフレッシュなレタスなどが挟まっていますが、実際はぺしゃんこでボリュームはないハンバーガーが出てくることがほとんどです。これは店内のクルーの問題もありますし、実際に具材の規定量の指示などもあると思います。

しかし私は何度もマクドナルドの新商品リリース前の試食会に行きましたが、このときはソーシャル拡散も狙っているため、写真と寸分狂わないゴージャスな限定バーガーが出てきました。しかも数回行ってすべてです。他の人達もボリュームのあるバーガーに感動していました。

それくらい普段出てくる期間限定バーガーの理想と現実がかけ離れすぎてもはやネタになっているほどです。

私はそれなら期間限定バーガーで高級路線にいくのは無駄だと思っています。ぺしゃんこな結局のところジャンキーなバーガーが出てくるなら普通のキングオブジャンクなバーガーをずっと出していたほうが期待値は高くならずよい循環になるはずです。期間限定バーガーは価格が高いため、見た目の悪いバーガーが出てくれば当然失望しますし、ファンにはならずアンチになってしまう可能性もあります。これで単品400円出すなら他のバーガーもしくは他の飲食店に行くわ、と。

日本マクドナルドが復活するためには

価格を下げる

まずは価格を下げることです。デフレ・スパイラルではなく薄利多売のコンセプトにまた戻すだけです。マクドナルドは安い、チープな味、という会社側からすればネガティブなイメージしか今はありません。しかし急成長はまず無理です。商品は高いのに中身がない、見た目も悪い、しかも高い・・・。こんなイメージが改善するわけがありません。

今できることはまず価格を下げることです。

全ての商品を20円~40円程度値下げします。またクーポンもお得感がないので割引額を100円以上にすればよいでしょう。とにかく離れていった客は新メニューが美味しくないとかそんな理想的な原因ではないのです。単純に高いから行かない、というだけです。

価格を下げるとどうなるか

価格を下げるのは、貧乏学生やフリーターにも買ってもらう、一応これもありです。しかし真意はそこではなく家族連れがもっと買いやすくなる環境を作るためです。マクドナルドは学生が自分の分を自分で支払う、というシーンではなく大人数の家族が一気に買うシーンをもっと想像すべきです。

4人家族でハンバーガー、ポテト、ドリンクを頼んだらどうでしょうか。1セット500円だとしても2,000円もします。しかもこれはハンバーガーセットなどの低価格セットの値段です。これを350円まで下げられたら。家族4人で1,500円なら毎週末食べるかもしれません。

それじゃ割にあわないと思いがちですが、5年後は子供が小遣いを持って食べるはずです。さらに5年後は小遣いやバイト代で友達とビッグマックセットを食べに来るでしょう。社会人になるとハイボリュームの限定メニューをたまには食べようかなと買ってくれるでしょう。そして結婚し、家族で割安で食べられるマクドナルドに行くことになります。

これは遠い未来を描く理想論かもしれません。しかしもう今の世代に意識改革をしても無理です。すでにマクドナルドを最下層の外食店としてしか認識していません。味が美味いかどうか、これは美味いんですよ。まずかったらなぜ今日に至るまでの全国拡大ができたでしょうか。最初に書いた高級路線バーガーとはそもそもジャンルが違うのです。違うのにもかかわらずそこと比較されてしまっています。マクドナルドはマクドナルドであるべきです。

だからこそマクドナルドを食べたいと思ってもらえる新しい人たちを育てていくことが最も大切なのです。そして最下層バーガーチェーンという枠組みを10年かけて消していきマクドナルドブランドを再構築するイメージ戦略が必要になるのです。

定番メニューを大切にする

日本ほど流行り廃りが早い国はないでしょう。残念ですが異様な消費体質は今後もずっと変わることはないと考えられます。マクドナルドも当然新商品や限定商品を出し続けないといけないことはわかります。

しかし開発費用がかかりすぎて下手な経費を垂れ流すのであれば、定番商品をしっかりとイメージ戦略を長期的に構築した上で安定して提供していくことを考えるべきです。そもそも多くの人達が新商品が出たら新商品ばかりを食べるわけではありません。総じて限定商品は高くなりますから、一度だけ食べたらあとは定番商品を食べることが多いでしょう。

先ほどの価格の問題もそうですが、話題の新商品をちょっと贅沢して食べた後、メニューを見たら他の定番商品もそれなりの価格だったらそこに逃げ場がないのです。逃げ場は牛丼屋や定食チェーンでご飯食べ放題のやよい軒などのほうがお得感が出てしまうわけです。

マクドナルドのメニューに逃げ場がないというのは致命的で、定番メニューはしっかりと価格と品質を維持していつでもマクドナルドに行けば満足度が高いと思ってもうような体勢に戻していかないといけません。当然、価格をメニューから見えにくくしたりハンバーガーなどの低価格商品を隠すようにしたりするのは最低です。こういうことはせず、お得で美味しくて満腹になる大衆的なハンバーガーチェーンを目指すべきです。

クーポンアプリ利用によるポイント制導入

基本的にはクーポンを使えばお得にならないと意味がありません。クーポンを利用してもらい、個人情報と商品の購入情報をひたすら収集し分析することはとても重要です。

そのために多くの人たちにクーポンアプリをインストールさせ、クーポンと購入実績によってポイントがたまったり、無料フードのプレゼントなどがあればより良いでしょう。クーポンを使ってまた食べに行こうという意識を持ってもらえば情報は常に大量に多岐にわたって集めることができます。

また簡単なアンケートに答えるとドリンクSが無料などはとても良いでしょう。定期的にマクドナルドの店内まで脚を運ばせることはとても重要です。これが意識を変えてマクドナルドが身近な存在になっていく歯車のひとつにもなります。

いつも買ってくれる常連を優遇する

マイレージなどと同じです。たくさん飛行機に乗る人はとても優遇されます。航空会社やホテル業界のサービスは素晴らしいと感じています。マクドナルドだって同じことができます。アプリで管理してたくさん消費する人により良いサービスや体験をしてもうのです。

マクドナルドにまた行こうと思ってもらえるようなサービス。これはとても重要だし、ファンを増やすためにはとても大切なことです。

意識を変えていく必要性

今はもうマクドナルドへの評価が最低ラインにまで達しているはずです。しかもすべてネガティブ要素ばかり。ですから今から意識を変えてもらうのです。価格面、商品品質、そして身近で手軽なマクドナルドという印象にです。

たくさん買うマクドナルドファンには特に手厚いサービスや待遇をすることも忘れないように。とにかくマクドナルドが好き、という意識を改めて持ってもらうことです。